●手相の真実



手相と健康の医学的な関わりについて

どちらの手で見るのか?

なぜ右手の手相がよく変化するのか、またどんな経路で手のしわにあらわれるのか?

手のひらは脳や内臓と密接に結びついています。

手と脳が結びついているという医学的な根拠

体とスジとの具体的な関連

線と丘のまとめ

手相の信憑性




どちらの手で見るのか?
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右手は左脳、左手は右脳の管轄です。これは生物学上、はっきりしていますが、手相占いでは左手は持って生まれた手(消極的)、右手は後天的 な手(積極的な)といわれています。両手を見ることが大切ですが、右手のほうが変化しやすい手なので、将来を見るときは、より重要視します ではなぜ変化が多いかというと、左脳は言語などを操る理詰めの機能を表していますので、現代社会において教育を通じて発達していきます。ま た、社会に出てからも左脳の発達が出世に関係する可能性は否定できません。ですから、手の変化も左脳の影響を強く受ける右手によく表れるの です。左手は右脳の働きや遺伝的な要素を残していますから、右脳の発達と同じように変化が少ないのです。現在の左脳社会において教育で右脳 を開発することは至難といえます。(暗記中心のため)よって、変化が少なくその人の持つ本質があらわされているといえます。ですから、左手には右脳の持つイメージや芸術的才能、感受性などが強く表れている可能性が高いでしょう。また、親から受け継いだ遺伝的なデーター(たとえ ば身体上の遺伝など)も変わらないはずです。

なぜ右手の手相がよく変化するのか、またどんな経路で手のしわにあらわれるのか?
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精神的なものや体の情報が大脳新皮質に集まっているので、脳と密接に関連する手相が変化するのですが、特に成長の過程(教育)で左脳の発達と関連の深い右手の手相に変化となってあらわれると考えるのは自然なことだと思います。特に手相占いでは右手のほうが、左手よりも変化する手というのが定説となっていますので、私は左脳に統括される右手の手相によく変化があらわれるのではないかと考えました。多くの人にとって右手が利き腕ということも、左脳と右手の関連が深い証拠だと思います。私の個人的な解釈ですが右手で現在の体調や才能をみて現状や将来性を判断し左手で音楽や芸術的才能など、クリエイティブな才能や遺伝、病気の長期的な展望についてみます。性格については、左右を比較することが正確な判断につながり、左右の手相の違いに着目することが重要です。

左脳→理性

理論、分析思考、話す、秩序だった思考、合理性、情報を順序だてて処理する、イメージの分類、言語能力

右脳→感情

イメージ、空間思考、方向感覚、芸術性、感受性、夢を描く、関係の無いデーターをつなぎ合わせて新しいものを作り出す。

手のひらは脳や内臓と密接に結びついています。
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昔、中国の東洋医学では、医師が手相観を兼ねていました。手相の変化で病気の場所や程度を判断したのです。興奮すると「手の平に汗をかく」という症状が出ますが、これなどは内臓が緊張を強いられて、それを開放してやろうとするサインの一つです。そういった体の連鎖反応一つをとってみても手と内臓の関係は容易に想像することができます。とりわけ、脳と手の関連は深く、脳は自律神経と末梢神経の「コントロールタワー」としての役割がありますから、当然手のひらにもいち早く変化が現れることになるのです。ですから、手相を読むことで手のひらに現れる内蔵の変化をいち早く知ることが可能なのです。変化が現れるポイントとしては、手の色、硬さなどとスジの変化が上げられます。健康な手とは手の色がきれいな肌色(健康なときはピンクに近くムラがない)で、弾力があるものです。これには個人差がありますから自分で判断するためには、普段から自分の手のひらを観察しておく必要があります。東洋医学には、手に無数のツボがあることが知られています。それらは手相のスジとの類似点が多く上げられます。(手相は経絡とほぼ一致する。)人間の体の中で一番高度な動きを担当している手が脳と深くかかわっていると考えられ、その人の情報を読み取ることができます。そして、人間の潜在意識が示す意味を解明し、将来を予測ようになり「手相占い」として発展してきたと思われます

手と脳が結びついているという医学的な根拠
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手の指の動きを統括しているのは大脳の大脳新皮質にある「運動野」という領域で、この領域が体の運動を支配しています。そのなかでも手に関する部分は非常に広く、「運動野」の1/3を占めています。そしてその部分は、指ごとに分化されています。精神活動を統括するのは前頭葉の前半2/3と側頭葉で、「連合野」といわれていますが感覚を受けとる「感覚野」で全身の感覚を受けとり、それを過去の記憶と照合し、判断して「運動野」に運動の指令をするのが「連合野」の仕事です。このように、脳の働きは手の動きと密接につながっています。この大脳新皮質の発達(進化)の過程が、サルの手との一番大きな違いで、人間が手の機能を発達させながら大脳新皮質が分化してきたという考えが一般的なようです。(人類学者など)手の発達が脳の発達を促したといえます。手のスジの傾向は大昔に手の機能を発達させてきた過程に固定化されたもので遺伝的なものとして人間に受けつがれていると思われます。(生命線、感情線、頭脳線、主要三大線)

体とスジとの具体的な関連
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手相の主要三大線といわれている感情線、頭脳線、生命線は生まれたばかりの赤ちゃんにもある線で、人が生きていくには欠かせない線です。それと、出ない人もいますが健康線も内臓と関連しています。それぞれのスジ自体の断線や島や障害線、鎖状、クロス(×)等の乱れは体の異変をあらわしているのです。

また、主要線からの支線や主要線の方向性、長短などが手に分散する丘への影響を表すところから、容易にその人の特性や過去、将来を知ることができるため、長い歴史の中でそれらが占いに発展し、神秘的な名前が採用されてきたのです。

例えば、生命線が力強く長く刻まれていると、人間が生きていく上で一番大切な酸素の摂取(呼吸)と食物の消化吸収が正常に行われ、体に活力がみなぎります。そして金星丘、第一火星丘が発達していることになります。酸素や栄養素を多く吸収できる人は体が丈夫で、かなりの確率で長生きすることができます。それと、昔の病気の中で特に結核や肺病、胃腸病は死亡率の高い病気でした。そのため、結核にかかると生命線に欠陥がでて自覚症状や死亡率が高かったのです。また、消化器の病気になると体力が奪われるため生命線に障害が出て、体は衰弱します。そういった意味で生命線は名前の通り寿命をあらわす線と思われてきました。ただ、最近は医療が発達したため死亡率は下がり、生命線だけで寿命をはかるのは多少的外れといえます。生命線が未発達でも他の線(頭脳線、感情線など)が立派で、養生して長生きする方もいますし、生命線が立派で、丈夫な体を持っていても暴飲暴食や無理がたたって短命な方もいます。生命線では生命力を判断するため今でも重要視されています。人間の手の中で胎児の時に一番最初に筋肉や神経が発達するのは親指と母指球です。さらにこの部分の骨格は手の中で一番早く発生します。この部分は、呼吸器機能や消化器機能に関係していると考えられている部分ですから、母胎からの影響や体の発育状況をあらわしていると思われます。ですから生命線は生命力、活力をあらわし、その人の体質を明確に示すところだと思います。つまり、胎児の時に発育のよかった丈夫な人といえます。

頭脳線はその方向性で思考のパターンが異なるところから、頭脳の働きを示す線といわれています。でも、それだけではありません。じつは、感受性を示す四角原(感情線と頭脳線の間の四角い部分:火星平原の一部)(東洋医学では手心(しゅしん))という感受性と感覚を示す領域と接しているため、精神の消耗(ノイローゼ)などの心の動きや感覚器(目・鼻・耳・口)の疾病を表します。また、頭脳線の下(火星平原の頭脳線から下の部分)は運動機能をあらわす領域で、頭脳線が真横に走り下降しない方はかなりの確率で運動神経の発達がみられます。また、頭脳線の障害は手足など運動器の麻痺や疾病についてもあらわします。

感情線は、循環器の状態が現れる線で血液の循環の良し悪しや心臓の異常がわかります。心臓については感情腺の起点部(小指から人差し指にかけて)でみることができます。感情線は愛情全般を見る線のようにいわれています。じつは感情線そのものよりも、感情線から出る下向きの支線が感受性や感覚をあらわす四角原に入るため、感覚を刺激し感情の起伏が激しくなるのです。感情線の終点は人差し指や中指の下で終わっています。

指の付け根のふくらみにもそれぞれ丘があり、それらは中枢神経の働きを示していて影響を強く受けます。そのために、循環機能を示す線でありながら感情を取り仕切ることとなったのです。

以上の主要三大線は、感情線と生命線が自律神経を表し、頭脳線が末梢神経の働きをあらわしています。これは最近の説ですが、旧来の手相占いと一致する点が多く見られます。東洋医学のツボなどとも一致します。

また、健康線と名づけられた生命線の下部付近から出て小指に向かうスジは月丘を通り、肝臓線といわれていました。本来はスジの無いのが一番よく、あっても切れ目の無い一直線のスジがいいとされています。これも自律神経をあらわしています。月丘自体が肝臓、と密接なつながりを持っているところから判断できます。ただ、線が悪く(切れ切れなことが多い)なっても自覚症状が出るのはずいぶん後なのです。

線と丘のまとめ
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感情線……..心臓や血液など循環機能の働きと関連している。
(自律神経領域)

生命線……..呼吸機能や消化機能の働きと関連がある。
(自律神経領域)
金星丘は胃腸の機能をあらわすところです。

金星丘の上部にある第一火星丘は外呼吸をあらわしていて酸素の摂取量を示します。

健康線……..肝臓の働きと関連がある。
(自律神経領域)

頭脳線……..感覚器や運動機能の働きと関連している。
(末梢神経領域)

つまり、手相は丘の発達によって発生した線が酸素や栄養素の流れに沿って発生していると考えることができます。

生命線→健康線→感情線→頭脳線の順に循環する。

呼吸と消化吸収で得た酸素と栄養素(生命線)→肝臓、腎臓の働きで不要物を対外に排出(健康線)→血液によって心臓から体の隅々の細胞に送る(感情線)→エネルギーに変換し活動する(頭脳線)

手相のスジの発生は過去からの長い歴史による遺伝ですが、丘が高ければ(筋肉や神経の発達)深く刻まれるようになります。また、体の体質や機能が正常な人ほど障害のない線になると思われます。(主要三大線)
栄養素の流れについては、あくまでも仮説です。それぞれ検証していくと今までの手相占いで、いわれていることと、符合する点が多くあり、生物学的な考えと比較検討することで生まれてきたものです。

神経系統は、中枢神経・自律神経・末梢神経の3つに分られます。

では、中枢神経は手相上ではどこに対応しているのか?
中枢神経の状態は指の付け根の丘と手のひらを縦に上る線によってあらわされています。

木星丘(頭頂葉)….運動・行為・体感などの行動する意思
対応するスジは向上線(頭脳線から木星丘に向かう線)
向上線があると末梢神経のある頭脳線からの支線なので行動する強い意思を表す。

土星丘(側頭葉)….ヴェルニッケの言語領・理解し知識とする
対応するスジは運命線(土星丘に向かう線)
運命線があると知識欲が旺盛で、物事を理解し社会と強調しながら慎重に行動するので社会で成功する可能性が高い。

太陽丘(前頭葉前野)….行動の序列・企画創造・音楽を作るなど芸術性
対応するスジは太陽線(太陽丘に向かう線)
太陽線があると芸術的才能や創造力、企画力、人間的な魅力を備え新しいものを生み出す可能性が高くなる。

水星丘(前頭葉後野)….衝動・情熱・ブロカの言語領
対応するスジは水星線・財運線ともいう(水星丘に向かう線)
水星線があると会話が得意な雄弁家。理財や学問、異性に熱中する性格をあらわすので結果的に財産を得る人になる可能性が高い。

手相の信憑性
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これらの働きは、今までの手相占いの諸説と比較してもかなり近い結果となります。つまり、これら丘に向かって上昇する線は、高度な精神活動を表していますので、運命線や太陽線などのある人が社会で出世していることもうなずけます。しかしほとんどの方は、立派な線を持ちながら平凡な人生を歩んでいますから、手相は当たらないと誤解されているのではないかと考えます。どんなにいい才能をもっている人でも、本人の努力だけで成功するわけではないし、野心や名誉心のない(その気の無い)人にとっては意味を持たない線なのです。成果をあげるためには環境と本人の努力、そして自分の適性にあった選択などが必要です。手相に表れるのは本人の才能や能力であって、決められた運命ではないのです。データーを取って手相占いを検証しようとしたとき、結果を当てることにこだわって検証してしまうと、手相は当たらないと思われても不思議ではありません。

例えば
結婚線(恋愛線)は結婚を示す線ではなく、恋愛感情の衝動を表し、線の多い人は多情多感な人といえます。ですから、強い線が数多い人は確かに再婚する人も多い結果となります。手相で婚姻関係がわかるわけはないので、同棲など非常に盛り上がった関係も、結婚と同じように判断されます

*結婚線は水星丘にあり“衝動・情熱”領域ですから、つじつまが合います。

平成12年2月2日




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